「扇子」というと、おそらく皆様
「日本っぽい」 「和の心」
というイメージを抱いているのではないでしょうか??
では、実際扇子はいつから…という問いですが
扇子は、平安時代に日本で生まれました。
この話は、まぁ大方予想通りかと思います。扇子っていかにも貴族が使いそうですしね!
では、扇子って何を目的に生まれたのでしょうか??
「仰ぐため」 「飾るため」……ではなくて
カンニングペーパー目的で生まれました。
形も、今の扇子のようなものではなく、受験勉強で使う単語帳のような形でした。
これは木簡と呼ばれ、紙が貴重だった時代、メモ帳として機能していたそうです。
この事実を知った時、なんだか複雑な気分になったのを覚えています 笑
そして今、このコラムを書いていて一つ疑問が浮かびました。
貴族ってカンペがいるような生活をしていたのだろうか…?
偏見ですが、貴族ってお屋敷で優雅に暮らしてそうだし、カンペなんていらないのでは…
こんなことを思いました。
では、実際どうだったのか。思い切って調べてみることにしました。
【平安貴族にカンペが必要かの考察】
・平安時代には一年を通して数多くの行事があった(特に元旦からは7日間連続で行事があった)
・それぞれの行事に、かなり多くの作法やしきたり、必要知識があった
・宴で歌が読めないと罰ゲームで酒を飲ます、というビックリパワハラ行事が存在していた(曲水の宴)
(参考文献『平安貴族 嫉妬と寵愛の作法』)
【結論】
貴族、めっちゃ大変。カンペ、いる、絶対。
一見華やかに見える世界にも、大変なことはいっぱい。
コラムを書きながら、ひとつ勉強させていただきました。